情報収集にかかる手間をゼロに。自動化の第一歩を踏み出そう
毎朝、生成AIやテクノロジーの最新ニュースを探してウェブを回遊するのって、なかなかの時間と手間がかかりますよね。この記事では、その時間を大幅に短縮するために、n8nという無料で使えるノーコードツールを使って、自動でニュースを取得し、要約し、記録までしてくれるエージェントの作り方を丁寧にご紹介します。
n8nとは?誰でも使えるノーコード自動化ツールの魅力
n8nは、初心者でも安心して使えるノーコードのワークフロー自動化ツール。直感的な操作画面で、Google SheetsやChatGPTなどの外部サービスと簡単に連携できるのが特徴です。ドラッグ&ドロップ操作で構築できるため、プログラミング知識がなくても高度な自動化が可能。しかも無料で使えるのが魅力的です。
ステップ1:n8nへのアクセスと初期設定のやり方
まずはn8nにアクセスしましょう。「n8n」で検索するか、公式サイトからアクセスし、「Get started for free」ボタンをクリックしてアカウントを作成します。初回は名前やメールアドレスを入力するだけで14日間の無料トライアルがスタートします。英語が苦手でも安心。操作画面で右クリックして「日本語に翻訳」を選べば、インターフェースが自動で日本語表示に変わります。
ステップ2:スケジュールを組んで定期的な実行を設定
n8nでは、ワークフローの開始タイミングを「スケジュールに従って」に設定することで、定期的な実行が可能になります。例えば「毎週日曜日の朝7時」や「毎日朝9時」など、ライフスタイルに合わせて柔軟に設定できる点が便利です。トリガーには「スケジュール」ノードを使用し、繰り返し設定を行いましょう。
ステップ3:Googleスプレッドシートに検索ワードを整理
次に、検索したいキーワードをGoogleスプレッドシートで管理します。
- 「ハッシュ」「検索ワード」「検索要否」という3列を用意
- 「検索ワード」には調べたいテーマを英語で複数入力(例:”generative AI”, “LLM”など)
- 「検索要否」列には必要なものに「必要」と記載し、後のフィルタリングに使います
- 全体をテーブル化し、スプレッドシート名は「n8nニュース取得テスト」、シート名は「01検索Word欄」などにして保存
これにより、n8nが連携して必要な情報だけを自動で読み取れるようになります。
ステップ4:「必要なワード」だけを抽出するIfノードの設定
n8n上でGoogle Sheetsノードを使ってスプレッドシートから検索ワードを取得したら、続けて「If」ノードを追加します。このノードでは、「検索要否」列が「必要」となっているものだけを次の処理に進めるための条件分岐を設定します。これにより、不要な検索ワードを自動的にスキップし、処理効率を高められます。
ステップ5:News APIでリアルタイムのニュースを取得
次に、「HTTP Request」ノードを使ってNews APIにアクセスし、リアルタイムのニュースを取得します。事前にNews APIのサイトにてAPIキーを発行しておきましょう。リクエストURLに検索ワードを組み込み、GETメソッドで実行。関連ニュースのタイトルや記事URLが自動的に返されるようになります。
ステップ6:ChatGPTでニュース内容をコンパクトに要約
取得したニュース記事の内容をOpenAIノードでGPT-4に要約してもらいます。プロンプトは例えば以下のように設定すると効果的です:
ニュースの内容を50文字以内でまとめてください。
タイトル:[タイトル]、内容:[説明]
APIキーはOpenAIのサイトから取得し、n8nに登録しておきましょう。これにより、取得したニュース情報をわかりやすく簡潔にまとめることが可能になります。
ステップ7:要約結果をスプレッドシートに整理・保存
最後に、「結果シート」を用意し、以下のような項目を追加します:
- 日付(記事の公開日時)
- 検索内容の概要(検索ワード)
- 要約内容(ChatGPTの出力)
- 参考URL(記事のリンク)
Google Sheetsノードでこの情報を自動転記できるように設定し、最終的なテストを実行して結果が正しく記入されていれば完成です。
応用例と発展活用:幅広いシーンで使えるアイデア集
このn8nエージェントはAIニュースだけでなく、あらゆるジャンルの情報収集に応用可能です。
- 「気候変動」「地方創生」など関心テーマに対応
- ChatGPTによる要約をGeminiなどでさらに翻訳・整理
- SlackやNotion、メールとの連携でチーム内共有も可能
- RSS連携やLINE通知と組み合わせればさらに広がる活用方法
まとめ:AIとノーコードで、情報収集を未来型に変えよう
n8nとChatGPT、Googleスプレッドシートを連携させることで、ニュース収集・要約・保存までを完全自動化できます。毎日のニュースチェックが苦にならず、手間のかからない習慣に早変わり。これからの時代、情報収集は「自動で集めて、要点だけ見る」が新スタンダードです。ぜひあなたも、自分だけのニュースエージェントを構築してみてください!